防災コラム
あの時、トイレがなくて困った…震災経験者のリアルな声
- 公開日
- 2026.03.17
災害で意外と困る「トイレ問題」
地震などの大きな災害が起きると、停電や断水、食料不足などさまざまな問題が起こります。その中でも、実際に被災した人たちが「想像以上に困った」と口をそろえて言うのがトイレの問題です。
普段は当たり前のように使っているトイレですが、断水が起きると水洗トイレは使えなくなります。避難所でもトイレが足りないことが多く、長時間並ぶことも珍しくありません。
ここでは、震災を経験した人たちの声をもとに、災害時のリアルなトイレ事情と、家庭でできる備えについてわかりやすく紹介します。
東日本大震災で多くの人が直面したトイレの問題
断水で自宅のトイレが使えない
東日本大震災では、広い地域で長期間の断水が起こりました。水が出ないと水洗トイレは流せないため、自宅のトイレが使えなくなるケースが多くありました。
「電気は比較的早く戻ったのですが、水が出なくてトイレが流せませんでした。バケツで水を運んで流していましたが、とても大変でした。」
このような状況になると、トイレに行く回数を減らそうとして我慢してしまう人も少なくありません。
避難所ではトイレに長い列
避難所では、多くの人が同じトイレを使うため、時間帯によっては長い列ができることがあります。特に朝や夜は混雑しやすく、利用までに時間がかかることもありました。
「トイレはいつも並んでいて、夜中に行くのも大変でした。女性や高齢者はかなり困っていたと思います。」
さらに、利用者が多いと清掃が追いつかず、衛生状態が悪くなることもあります。
熊本地震でも深刻だったトイレ事情
仮設トイレが足りない
熊本地震でも、避難所のトイレ不足が大きな問題になりました。仮設トイレが設置されても、避難している人の数に対して足りないことが多かったのです。
「仮設トイレが来たけれど数が少なく、いつも並んでいました。夜は暗くて怖いので、トイレを我慢することもありました。」
衛生面への不安
トイレを使う人が増えると、どうしても衛生面の問題も出てきます。
- においが強くなる
- 床が汚れてしまう
- 手を洗う水が足りない
こうした環境は、体調を崩す原因になることもあります。
トイレを我慢すると健康リスクも
災害時によくあるのが、「トイレに行きたくないから水をあまり飲まない」という行動です。しかしこれは健康面ではとても危険です。
- 脱水症状
- 膀胱炎
- エコノミークラス症候群
特に高齢者や子ども、妊娠中の方にとっては大きなリスクになります。災害時でも安心してトイレが使える環境はとても大切です。
家庭でできるトイレの備え
災害時のトイレ問題は、事前に備えておくことで大きく減らすことができます。家庭でできる備えをいくつか紹介します。
携帯トイレや簡易トイレを準備する
断水しても使える簡易トイレを備蓄しておくと安心です。自宅の便器に袋をセットして使うタイプも多くあります。
目安としては1人あたり1日5回×7日分ほどの備えがあると安心と言われています。
使い方を事前に確認しておく
いざ災害が起きてから初めて使うと、意外と戸惑うことがあります。あらかじめ使い方を確認しておくと安心です。
トイレの備えはとても大切な防災対策
震災を経験した人の多くが、「トイレの備えをしておけばよかった」と話しています。
トイレは毎日必ず使うものです。食料や水と同じように、トイレの備えも大切な防災対策の一つです。
いざという時に困らないように、家庭でも少しずつ準備を始めてみてはいかがでしょうか。

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